生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ」という本を読んでいる。今3分の2ぐらいまで。
ふつう本の感想は最後まで読んでから書くのだが、どうしても我慢できなかった。
これおもしろすぎるよ! 本当に。
ものすごく大雑把に言えば遺伝子に関する話の本なのだが、本題に入る前のマクラの部分である「ロックフェラー研究所の紹介」のくだりがすでにめっぽうおもしろい。なんだこれは。
文章のうまさ、話のうまさ、持っている知識の豊富さとその使いどころの的確さが尋常じゃない。
10章で、「やのまんでは、なくしたジグソーパズルを無償提供するというサービスをしている」という話がマクラとして出てくるのだが、これなんかこれを知っているということ自体がけっこうスゴイのにそれを自然にさらっと書いてる。そしてちゃんと本題とつながるようになっている。
「何でも知っている人」というのはこういう人のことを言うのだと思う。
あんまりおもしろいので「これはさらっと読んでさらっと読み終えてはもったいないんじゃないか」と思って途中で何度も本を閉じては休憩して脳内で反芻してみたりしてるのでなかなか進まない。
まあ書いてることがところどころ難しいのも事実なんですがね。「コンタミネーション」を何の注釈もなく当然皆さん知ってますよね的なワードとして使うのはやめてくださいよ知りませんって。Wikipediaによると化学実験の場における汚染のことで特に定訳がないのでそのままカタカナで使う用語だそうですよ。