「night game」を意味する「ナイター」は和製英語だったが最近ではこの言葉が逆輸入されてアメリカでも「nighter」という、っていう話は本当?
適当に調べてみたら「パンチョ伊東メジャーリーグ通信」(ページが消えているのでGoogleキャッシュにリンク)によると、「ナイターはそもそも英語で、しかし今では死語なのだ」という説を述べていて結局どうなんだか私にはよく分かりません。
とりあえず該当部分を引用しておく。

ところが、日本ではこの「ナイター」が和製英語だと信じられている傾向が非常に強い。
 アメリカでは「ナイトゲーム」という呼び方が一般的なのだが、かと言って「ナイター」を和製英語だと決めつけるのは早合点である。アメリカの野球関係者などと話をすると、古い人たちは「オレたちの子供のころは、ナイターと言っていたよ」と口をそろえる。つまりは今は使われなくなってしまった“死語”なのである。実はそれも正確ではなく、今でも夕方4時ごろから行われるゲームのことを「トワイ・ナイター」と言っている例もある。

パンチョ伊東の説となるとちょっと胡散臭いよねとかそんなオチで終わろうと思っていたのに「おもしろメジャ−」というページでも同じ説を上げていた。となると案外この説がホントなのかな。


再び「パンチョ伊東メジャーリーグ通信」より引用。

いったいだれが、ナイターを和製英語などと言い触らしたのか。今となっては見当もつかないが、だいたい第二次大戦直後の日本で、ナイターなどというシャレた言葉を考え出す造語能力があったかどうか。現在の感覚だけで、判断を下すのは少々おかしいのではないか。

造語能力は侮れないと思うんだけどなぁ。実際、野球に和製英語はかなり多いようだし、「エンタイトルツーベース」というかなりオシャレな和製英語を作ってしまっているという例もあるので「ナイター」も作れたんじゃないかなと思えてならない。でも当時の日本について知らないのでその辺はなんとも言えないところ。


お庭拝見より引用。

日本では一九四八(昭和二十三)年八月、横浜のゲーリック球場(現在の横浜スタジアム)での巨人対中日戦が、プロ野球初のナイターでした。後楽園球場(現在の東京ドーム)に夜間照明が完成したのは一九五〇(昭和二十五)年七月で「ナイター」というのはそのころから使われています。

1950年じゃ大戦直後じゃないじゃん。5年後。


買った!借りた!読んだ!/2002年9月より引用。

お言葉ですが…6 イチレツランパン破裂して」(高島俊男文藝春秋
(中略)
和製英語「ナイター」が日本で最初に登場したのはいつかという調査も興味津々だった。昭和25年6月7月日刊スポーツに登場したことをつきとめ、なぜ記者はナイターを使ったのか推測する。

お言葉ですが…」の高島俊男氏の調査ならかなり信頼性は高そう。で、どう推測したんでしょう?

よくよく考えたら大戦直後であるかどうかはどうでもよかった。なんかいつの間にか本筋から外れてた。いけないいけない。