水滸伝と日本人/高島俊男

ちくま文庫から出ていたのを購入。文庫化が遅いぞちくま。
とりあえず、高島先生が死ぬ前に出てよかった(←不謹慎)。いや実際高島先生はもう何年も前から耳が遠くなった目が疲れるおいぼれたもう長くないよみたいなことを言っていたわけですが最近になってついに文春の連載が終了してしまったのでいよいよもう本当に危ないのかと密かに心配していた次第。
内容は執筆当時のまま文章に手を加えておらず、吉川幸次郎水滸伝がいまだに未完扱いだったりするが、まあ仕方ない。前作「水滸伝の世界」よりもさらに話が専門的になってる感は否めないが、それでも読みやすくおもしろい文章はさすが。吉川先生への愛にあふれるツッコミ(?)がよい。
というわけで次は肝心の「水滸伝」を読まねば。といいつつも実は一応買い揃えて読み始めたんだけどけっきょく挫折してしまっているのでなんとかがんばって最後まで読み通したいと思います。はいはい、スゴイスゴイ。