「すべからく」の誤用について

この中の、「絶望書店」から引用している文が妙に面白い。
最初、「なにを言ってるんだこの人は」と思い、あとで「ギャグで言ってるのかも」と思った。結局どっちなんだろう。

「すべからく」を「すべて」の意味で使うのは間違いと考える方は言葉に疎いということを自覚いたしましょう。

うーん、やっぱギャグかな。

例によつて、自分では何一つ説明もせず、「考えましょう」で話を終はらせて、相手を馬鹿にすると云ふ「論法」。相手を馬鹿にして見せる事に、何か意味があると思つてゐるらしい。

「文脈を讀め」とでも言ひたいのだらうが、讀者に甘えるな。手を拔くな。筆者が手を拔いた文章を書いておいて、讀者が誤讀したなら、讀者が惡いのではなく、筆者が惡いに決つてゐる。ここで「誤讀した讀者」を筆者が嗤ふなら、筆者は惡質だ。

そして、絶望書店氏は、この惡質な筆者である。

この主張は明快でいい。正しさについては私は知らない。

次は「おもむろに」の誤用指摘が流行ったらいいと思う。
「ゆっくり」という意味なのだそうだが、よく聞く使われ方から、てっきり「ふと」「不意に」「突然」「急に」の意味なのだと思ってたので。
いや、使ってる文脈によっては「思い思いに」とか「思うままに」の意味のつもりかも。
「思い出したように」でもいい。
書きながら「あれ? どういう意味(のつもり)だろう?」と迷った挙句いろいろ書いてしまった。結局どういう意味なんだ。