芸人が俳優業をすることについて

朝日新聞夕刊の丸山タケシという人のコラムで「若手芸人が役者やるのはどうなんだ」みたいな事を書いている。それはいいとして例としてあげてるのがDonDokoDon山口と雨上がり宮迫なんだが、それって若手か? 中堅だろ。
というかなんでこの二人を例に出したのかよく分からない。歌手としてのテレビ出演も相当やってた二人なのにいまさら俳優業にケチつけんでもいいのに。

考えてみたのだが結局この人の言う「違和感」の原因は若手であるかそうであるかではなく「位置的に俳優じゃないのに俳優やってる」って事だろう。
この人は「さんまとかダウンタウンとか久本とかが俳優業をやる場合、『基本的には芸人』っていうのが分かるけど若手芸人が俳優をやると『基本的には芸人』っていうスタンスが確立されてないので『どっちでいくんだよ』っていう違和感を覚える」という旨の事を述べているようだ。
で、まず思うのは、さんまもダウンタウンも久本もそんなに俳優業をやってないだろう、と。浜田は違うけど。重要なのは大御所かどうかではない。伊東四郎が俳優業やってるのを見たときに『ああこの人、基本的には芸人だなぁ』って思わない。そもそも最近の伊東四郎は芸人という括りの中にいない気がするがそれは気にするな。
結局、芸人色が強いか、マルチタレント的な(?)イメージが強いかの違いだと思う。もっと言えば、常に面白い事を言うと思われているか、そういうわけでもないかの違い。
たぶんドンドコ山口のドラマ出演を観たときに「芸人なのになんで俳優?」と感じたのは、既に芸人という認知があるからであって、「若手」だからではないだろう。宮迫も散々ドラマに出ている割には「やっぱ芸人だな」っていう印象の方が強い。

というか久本が普通にドラマ出演してたらやっぱり違和感あると思うんだが。たまたまコミカルな役で素に近い感じだったので違和感が無かっただけ、とかじゃないのか。
あとこの人、久本が「私は女優」と発言すればギャグとして成立するが若手だとどうなんだ、と主張しているが、宮迫も「おれ俳優やから」とか発言すればそこそこ笑い取れるだろ。山口は微妙かもしれないが。